公開日2024年8月29日

赤ちゃんの頭の形に不安を感じたら気軽に相談を。 頭のゆがみに相談するタイミングを黒田先生が解説

池田小児科内科クリニック
黒田 亮太先生
「池田小児科内科クリニック」は家庭医として、赤ちゃんからお年寄りまで三世代四世代にわたる健康管理をしている。黒田亮太先生は、昨年より新院長として「ユーモア×医療を通して楽しい地域づくりに貢献する」というパーパスのもと、地域住人に楽しんでもらえる医療を提供している。クリニックでもヘルメット治療が受けられるようになれば、という思いから頭の形外来を始めた。そんな黒田先生にクリニックの様子や頭の形外来についていろいろと教えていただきました。(取材日2024年7月1日)

先生のご経歴についてお聞かせいただけますでしょうか?

大学を卒業してから高木病院で研修医をしました。そこから福岡記念病院で麻酔科や救急、内科を経験し、北九州総合病院の救命センターでも救急を担当しました。それから、ドクターヘリのバイトをしながら麻酔科をしたり、その後も救急と内科を担当したりと色々な経験をしました。訪問診療を一年やった後、現在の池田小児科内科クリニックに来ました。経営の視点からも医療をより良くしたいと考え、2019年にグロービス経営大学院でMBAを取得し、全国首席となりました。医学部の成績は普通でしたが、経営の成績は良かったようです(笑)。福岡県宇美町の集団接種会場で行った効率的なワクチン接種のオペレーションが評価され世界中に広まった経験は、経営学の知見がとても役に立ちました。

救急医療を長年行っていたのはなぜですか?

麻酔科を辞めようと思った時に、知り合いの先生から救急部を一緒に作ろうと言われたんです。僕は研修の時もたくさん当直をしており、元々当直が好きでしたから、救急医療には興味がありました。ずっと同じことをするのが苦手なんですが、救急は毎回何が起こるか分からないドキドキ感や時間との勝負という感覚があり、自分に合っていました。飛行機に乗った際や街中で倒れた人がいたときなどに対応できるのも嬉しいですね。

小児科医をやってみようと思ったきっかけは?

救命では子供の外傷、訪問診療では難病の子供たちを診てきました。子供たちが健康で暮らせることは日本の未来のために必要なことですから、ここで日本の未来のために本気を出してみようと思ったわけです。

どんなクリニックにしたいか教えてください。

クリニックの特徴

元気な時も来たくなるクリニックです。病院は大体つらいときに来るものなのでマイナスイメージがあることが多いですが、その中で楽しい思い出を作りたいと考えています。例えば、脱毛などの自由診療を取り入れたり、「院長のおごり自販機」という、診察券を2枚かざすと飲み物が出てくる自販機を設置したりしています。患者さんが高校生になったときに、友達や恋人と診察券を持ち寄って来てくれるといいななんて考えています。他にも、プランターで育てている野菜を患者さんに切ってもらって、収穫体験をしてもらうこともあります。今月末が1周年記念ですが、その日は患者さんやその家族が来られるようにして、パーティを開催する予定です。そこで同じくらいの年齢のお子さんを持つお母さん同士に仲良くなってもらえるような地域のコミュニティの場を目指しています。

クリニックの中で特にこだわりのあるところはどこですか?

チームラボモニター

待ち時間の体験価値にこだわっています。開院する際に友人に贈ってもらった本を置いているのですが、この本を送ってくれた理由を記載したシールが貼ってあります。他にも、「ミッケ!」という絵本のように、クリニックの写真の中からさまざまなものを探していく謎解きを展示しています。また、福岡で唯一のチームラボのモニターを設置し、待ち時間にも子どもたちが楽しいと思えるような仕掛けをたくさん取り入れています。

診察時に心がけていることは何ですか?

丁寧な説明と納得感のある説明を心がけています。必ず最後に「何か聞いておきたいことはありますか?」と確認し、患者さんが全ての疑問を解消できるように努めています。雑談までできるようになるくらい信頼関係を築けると良いですね。また、注射や診察の際に子供の感じる小さな痛みや不快感を取り除いてあげる工夫をしたりしています。一瞬痛みなどの嫌なことがあっても、トータルで考えると楽しいと感じる診察を提供することに力を入れています。

頭の形外来を始めようと思ったきっかけは?

ヘルメット治療自体は患者さんからも話を聞いており知っていたのですが、これまでは大学病院規模でないとできない治療だと思っていたので、頭の形についてのご相談があった場合には大学病院に紹介していました。今年の春に小児科学会に行った際、クリニックでもヘルメット治療ができることを知り、すぐに導入を決めました。クリニック規模でできるようになれば患者さんも気軽に相談しやすいですしね。

頭の形外来の初診の流れを簡単に教えてください。

まずは頭の変形についてのご説明をします。そこから頭の形の撮影をし、30分後結果をお伝えします。結果を踏まえ、ヘルメット治療を実施するかどうかご検討いただく流れです。あとは、4ヶ月検診の時など、頭の形が気になる方はその際に撮影していただくことも可能です。再診の場合はもう少し早く終わるかと思いますが、初診の場合は撮影とご説明があるので30~40分くらいお時間をいただいています。

頭の形はどれくらい歪んでいたら受診してよいですか?

頭の形がちょっとでも気になるなと思ったら受診していただければと思います。計測して軽症や正常という結果であれば安心感を持って帰れますし、ちゃんと検査をしてあげたという事実と結果が残っているということは価値になると思います。実際に計測していただいた患者さんも、気になっていた頭の歪みが定量化されることで不安を解消して帰ることができたり、ヘルメット治療を前向きな気持ちで始められたりと、良い方向に進んでいただけることが多いです。

いつ頃受診するのが良いですか?

早く相談していただく分にはいつでも構いません。ヘルメット治療を始めるのはできれば首が座り始めてからが良いですね。頭の形に悩みがあるようでしたら2~3ヶ月のワクチン接種で来ていただいた際にご相談いただければと思います。ヘルメット治療を希望する場合は、4ヶ月健診のタイミングで始めることも可能です。

予約の取り方を教えてください。

予約はLINEか電話でできますが、予約なしでそのまま来ていただいても診察可能です。予約をするとどうしても時間的に拘束されるので予約なしで対応できる組織作りをしています。初診の場合は木曜以外の曜日に来ていただければいつでも対応可能です。

読者へのメッセージをお願いします。

悩むよりまず行動を。来て頭の形を撮影してみましょう。撮影は無料ですし、結果を見て安心することもできます。友達と会った記念にプリクラを撮ったり、写真を撮ったりするくらいの気軽さで来ていただければと思っています。撮影して問題がなければそれで良し、問題があれば早期に対応できます。気軽に相談に来てください。あとは、予防接種を初めて泣かずにできたという患者さんも多く、痛くない注射に関してはかなり自信がありますので、お困りの方はいらしてください。

ヘルメット治療について

治療の流れ

初診では、まず頭の変形についてのご説明をし、頭の形の撮影後に歪みの程度をお伝えします。結果を踏まえ、ご希望の場合はヘルメット治療に進みます。

費用

38.5万円(税込)費用は、分割払いも可能です。

診察日時

月・火・水・木・金 (午前6:55~11:30 午後12:45~16:15) 土(午前8:15~13:00) ※頭の形外来は水(奇数週の午後)、木曜(奇数週の午後、偶数週の午前)が休診となります。

予約

当院のLINEもしくは電話にてご予約可能ですが、予約制ではありませんのでお気軽にお越しください。

相談窓口

092-681-0017

アクセス

電車・バスでお越しの方:西鉄貝塚線名島駅より徒歩約10分

お車でお越しの方:西鉄貝塚線名島駅より約5分 福岡都市高速名島出口より約1分 ※駐車場9台完備

公開日2024年8月29日

赤ちゃんの頭の形に不安を感じたら気軽に相談を。 頭のゆがみに相談するタイミングを黒田先生が解説

池田小児科内科クリニック
黒田 亮太先生
「池田小児科内科クリニック」は家庭医として、赤ちゃんからお年寄りまで三世代四世代にわたる健康管理をしている。黒田亮太先生は、昨年より新院長として「ユーモア×医療を通して楽しい地域づくりに貢献する」というパーパスのもと、地域住人に楽しんでもらえる医療を提供している。クリニックでもヘルメット治療が受けられるようになれば、という思いから頭の形外来を始めた。そんな黒田先生にクリニックの様子や頭の形外来についていろいろと教えていただきました。(取材日2024年7月1日)

先生のご経歴についてお聞かせいただけますでしょうか?

大学を卒業してから高木病院で研修医をしました。そこから福岡記念病院で麻酔科や救急、内科を経験し、北九州総合病院の救命センターでも救急を担当しました。それから、ドクターヘリのバイトをしながら麻酔科をしたり、その後も救急と内科を担当したりと色々な経験をしました。訪問診療を一年やった後、現在の池田小児科内科クリニックに来ました。経営の視点からも医療をより良くしたいと考え、2019年にグロービス経営大学院でMBAを取得し、全国首席となりました。医学部の成績は普通でしたが、経営の成績は良かったようです(笑)。福岡県宇美町の集団接種会場で行った効率的なワクチン接種のオペレーションが評価され世界中に広まった経験は、経営学の知見がとても役に立ちました。

救急医療を長年行っていたのはなぜですか?

麻酔科を辞めようと思った時に、知り合いの先生から救急部を一緒に作ろうと言われたんです。僕は研修の時もたくさん当直をしており、元々当直が好きでしたから、救急医療には興味がありました。ずっと同じことをするのが苦手なんですが、救急は毎回何が起こるか分からないドキドキ感や時間との勝負という感覚があり、自分に合っていました。飛行機に乗った際や街中で倒れた人がいたときなどに対応できるのも嬉しいですね。

小児科医をやってみようと思ったきっかけは?

救命では子供の外傷、訪問診療では難病の子供たちを診てきました。子供たちが健康で暮らせることは日本の未来のために必要なことですから、ここで日本の未来のために本気を出してみようと思ったわけです。

どんなクリニックにしたいか教えてください。

クリニックの特徴

元気な時も来たくなるクリニックです。病院は大体つらいときに来るものなのでマイナスイメージがあることが多いですが、その中で楽しい思い出を作りたいと考えています。例えば、脱毛などの自由診療を取り入れたり、「院長のおごり自販機」という、診察券を2枚かざすと飲み物が出てくる自販機を設置したりしています。患者さんが高校生になったときに、友達や恋人と診察券を持ち寄って来てくれるといいななんて考えています。他にも、プランターで育てている野菜を患者さんに切ってもらって、収穫体験をしてもらうこともあります。今月末が1周年記念ですが、その日は患者さんやその家族が来られるようにして、パーティを開催する予定です。そこで同じくらいの年齢のお子さんを持つお母さん同士に仲良くなってもらえるような地域のコミュニティの場を目指しています。

クリニックの中で特にこだわりのあるところはどこですか?

チームラボモニター

待ち時間の体験価値にこだわっています。開院する際に友人に贈ってもらった本を置いているのですが、この本を送ってくれた理由を記載したシールが貼ってあります。他にも、「ミッケ!」という絵本のように、クリニックの写真の中からさまざまなものを探していく謎解きを展示しています。また、福岡で唯一のチームラボのモニターを設置し、待ち時間にも子どもたちが楽しいと思えるような仕掛けをたくさん取り入れています。

診察時に心がけていることは何ですか?

丁寧な説明と納得感のある説明を心がけています。必ず最後に「何か聞いておきたいことはありますか?」と確認し、患者さんが全ての疑問を解消できるように努めています。雑談までできるようになるくらい信頼関係を築けると良いですね。また、注射や診察の際に子供の感じる小さな痛みや不快感を取り除いてあげる工夫をしたりしています。一瞬痛みなどの嫌なことがあっても、トータルで考えると楽しいと感じる診察を提供することに力を入れています。

頭の形外来を始めようと思ったきっかけは?

ヘルメット治療自体は患者さんからも話を聞いており知っていたのですが、これまでは大学病院規模でないとできない治療だと思っていたので、頭の形についてのご相談があった場合には大学病院に紹介していました。今年の春に小児科学会に行った際、クリニックでもヘルメット治療ができることを知り、すぐに導入を決めました。クリニック規模でできるようになれば患者さんも気軽に相談しやすいですしね。

頭の形外来の初診の流れを簡単に教えてください。

まずは頭の変形についてのご説明をします。そこから頭の形の撮影をし、30分後結果をお伝えします。結果を踏まえ、ヘルメット治療を実施するかどうかご検討いただく流れです。あとは、4ヶ月検診の時など、頭の形が気になる方はその際に撮影していただくことも可能です。再診の場合はもう少し早く終わるかと思いますが、初診の場合は撮影とご説明があるので30~40分くらいお時間をいただいています。

頭の形はどれくらい歪んでいたら受診してよいですか?

頭の形がちょっとでも気になるなと思ったら受診していただければと思います。計測して軽症や正常という結果であれば安心感を持って帰れますし、ちゃんと検査をしてあげたという事実と結果が残っているということは価値になると思います。実際に計測していただいた患者さんも、気になっていた頭の歪みが定量化されることで不安を解消して帰ることができたり、ヘルメット治療を前向きな気持ちで始められたりと、良い方向に進んでいただけることが多いです。

いつ頃受診するのが良いですか?

早く相談していただく分にはいつでも構いません。ヘルメット治療を始めるのはできれば首が座り始めてからが良いですね。頭の形に悩みがあるようでしたら2~3ヶ月のワクチン接種で来ていただいた際にご相談いただければと思います。ヘルメット治療を希望する場合は、4ヶ月健診のタイミングで始めることも可能です。

予約の取り方を教えてください。

予約はLINEか電話でできますが、予約なしでそのまま来ていただいても診察可能です。予約をするとどうしても時間的に拘束されるので予約なしで対応できる組織作りをしています。初診の場合は木曜以外の曜日に来ていただければいつでも対応可能です。

読者へのメッセージをお願いします。

悩むよりまず行動を。来て頭の形を撮影してみましょう。撮影は無料ですし、結果を見て安心することもできます。友達と会った記念にプリクラを撮ったり、写真を撮ったりするくらいの気軽さで来ていただければと思っています。撮影して問題がなければそれで良し、問題があれば早期に対応できます。気軽に相談に来てください。あとは、予防接種を初めて泣かずにできたという患者さんも多く、痛くない注射に関してはかなり自信がありますので、お困りの方はいらしてください。

ヘルメット治療について

治療の流れ

初診では、まず頭の変形についてのご説明をし、頭の形の撮影後に歪みの程度をお伝えします。結果を踏まえ、ご希望の場合はヘルメット治療に進みます。

費用

38.5万円(税込)費用は、分割払いも可能です。

診察日時

月・火・水・木・金 (午前6:55~11:30 午後12:45~16:15) 土(午前8:15~13:00) ※頭の形外来は水(奇数週の午後)、木曜(奇数週の午後、偶数週の午前)が休診となります。

予約

当院のLINEもしくは電話にてご予約可能ですが、予約制ではありませんのでお気軽にお越しください。

相談窓口

092-681-0017

アクセス

電車・バスでお越しの方: 西鉄貝塚線名島駅より徒歩約10分

お車でお越しの方: 西鉄貝塚線名島駅より約5分 福岡都市高速名島出口より約1分 ※駐車場9台完備