赤ちゃんとご家族が負担なく治療が受けられるように設計・開発された日本製の頭蓋形状矯正ヘルメットです。 ヘルメット治療は、赤ちゃんが月齢の低い時期に2〜6ヶ月にわたって治療をおこなうため、赤ちゃんとご家族のあらゆる負担をいかに軽くできるかが治療の肝になります。 そこでベビーバンドは高度なテクノロジーを用いて、人間工学の観点からより効率よく的確に治療が可能なヘルメットを開発しました。治療を受けたいと思った人が、誰でも難なく受けられるように。ヘルメット治療をおこなっている新生児科、小児科、脳神経外科の医師に日々助言をいただきながら開発を続けています。
ベビーバンドの特徴
ベビーバンド7つの特徴
完全オーダーメイド
ベビーバンドのヘルメットは、一人ひとりの頭のかたちに合うよう、完全オーダーメイドで設計・製造しています。 高精度の3Dスキャンによって、赤ちゃんの頭のかたちを安全かつ高精細に計測します。その3Dデータをもとに、それぞれの頭のかたちに則した完成形を緻密に計算し、3Dプリンタでヘルメットを作っていきます。 高度なテクノロジーを用いながら、経験に基づく繊細なデータづくりで治療に適したヘルメットを提供しています。


短期間治療を可能に
ベビーバンドのヘルメットは、はじめから赤ちゃんの頭それぞれの完成形のかたちをめざして作られます。そのため、最小限の調整で治療がおこなえる設計になっています。 治療期間2〜6ヶ月と比較的短期間で治療が可能なだけでなく、医療機関で診察し治療が必要となれば、ヘルメットができ次第すぐに治療を開始することができます。またヘルメット調整のための通院回数や待ち時間が削減され、物理的な通院の負担も軽減されます。
通気性に優れた構造

ストラップ
ヘルメットのつけ外しをラクにします。適切な位置でヘルメットを固定し、ズレることを防ぎます。
シェル
ゆがみのない頭のかたちに誘導する役割。軽量化と通気性を高めるために、全体に小さな通気孔が配置されています。
低反発クッション(内部)
頭にかかる圧力を分散し、肌への圧迫を防ぎます。適度なクッション性で装着時のズレを防ぎ、ヘルメットを正しい位置で固定します。
クッション
赤ちゃんの頭をやさしくつつみます。頭に触れる部分には天然繊維を採用。赤ちゃんの敏感な肌への刺激を軽減し、擦れによる肌トラブルから守ります。
️通気性
ヘルメット治療は、1日23時間を目標として装着をおこないます。赤ちゃんは大人よりも汗をかくことがあり、通気性はとても重要です。頭のかたちに応じてシェル、クッション全体に小さな通気孔を配置。クッションの一部には吸水・速乾性の高い素材を採用し、日本の高い湿度にも対応できる通気性を確保しました。
丸洗いできて清潔
赤ちゃんがヘルメットを快適に装着し続けるには、清潔さを保つことも重要です。お手入れを怠ってしまうと、いやなにおいや雑菌が繁殖してしまうことも。 ベビーバンドは、ヘルメットシェルとクッションを簡単に取り外せて、それぞれ水・中性洗剤で丸洗いすることが可能です。 特ににおいがつきやすいクッションは、ネットに入れて洗濯機で洗うこともできます。クッションは治療開始時に2セットお渡ししますので、洗濯中でも装着できずに困ることはありません。

13種類以上のデザイン
ヘルメットは、お好きなデザインをお選びいただけます。デザインは随時追加予定です。








アプリで治療を可視化
ヘルメット治療の記録・管理ができ、治療経過を可視化できるアプリ。 ヘルメットの装着時間や毎日の気づき、頭のかたちの3D画像をまとめて管理できます。 医師とデータを共有しながら、安心して治療を進めることができます。 ※本アプリは疾病の予防・診断・治療を行うものではなく、医療機器ではありません。
ヘルメット治療記録アプリ
アプリの特徴
頭のかたちの3D画像表示
ヘルメット治療開始前後の頭のかたちを3D画像で確認できます。画像は360度回転させて見ることができるので、あらゆる角度から頭のかたちをチェックできます。
装着時間の記録
装着開始・装着終了時刻を入力するだけで、装着時間を自動計算して記録できます。 日々の変化がグラフで一目瞭然に。

写真保存・メモ機能
ヘルメット装着時間の記録とともに、その日気になったことを写真とメモで記録することができます。

導入医療機関 業界トップクラス
ベビーバンドの治療が可能な医療機関は、日々増え続けています。 赤ちゃんとご家族の住まいの近くで受けられるヘルメット治療をめざしています。
全国138医療機関に導入
※2025年3月現在
ベビーバンドを用いたヘルメット治療に関する臨床研究
本研究は、日本国内の複数の医療機関において、位置的斜頭症(赤ちゃんの頭が片側に平らになる状態)を持つ乳児に対して、頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド2」の効果と安全性を評価したものです。 治療前後の頭の形状変化を3Dスキャンで分析し、治療の有効性を測定しました。
対象と方法
対象者:中等度から重度の斜頭症を持つ正期産の乳児224名。
実施期間:2023年7月15日~2024年5月31日
参加施設:日本大学板橋病院、板橋セントラルクリニック、土屋小児病院、小張総合病院、飯野病院など複数の医療機関で実施。
評価方法:治療効果は、治療前後の頭蓋非対称性指標(CVAI: Cranial Vault Asymmetry Index)の変化を基に評価されました。
研究結果
治療効果について
ベビーバンド2を使用した中等度、重度、最重度のすべての重症度群において、頭の形の歪み(CVAI)が統計的に有意に改善された。
治療開始年齢の影響
7ヶ月未満で治療開始:改善度が大きく、頭の形がより良くなった。
7ヶ月以降で治療開始:一定の改善が見られ、遅れて治療を始めても効果があることが確認された。
治療期間について
治療期間は平均3.5ヶ月で、比較的短期間で効果的な改善が得られることがわかった。
安全性
副作用として皮膚の赤みが2.2%の乳児に見られたが、すぐに改善。
治療による頭囲(頭の大きさ)の成長抑制はなく、正常に成長していた。
各医療機関での効果の一貫性
どの医療機関でも、治療効果に差がなく、安定した治療成果が得られた。