公開日2024年8月29日

赤ちゃんの頭の形が気になる方へ。面家先生による頭の形外来とヘルメット治療の解説

あわのこどもクリニック
面家 健太郎先生
「あわのこどもクリニック」は予防・体調不良の早期発見・早期対策を目指し、地域のこどもたちと近い場所でその健康を守っている。院長の面家健太郎先生は、アレルギー専門医かつ循環器専門医として、胎児から成人期を含む患者さんの健康を支えている。患者さんからの頭の形についての相談をきっかけに、頭の形外来を始めた。そんな面家先生にクリニックの様子や頭の形外来についていろいろと教えていただきました。(取材日2024年6月28日)

これまでのご経歴について教えてください。

私の地元は岐阜県なので、地元に戻ることを考え岐阜大学を第一に選びました。そしてそのまま卒業し、小児科医になりました。医者になろうと思ったきっかけは、小学校の時にかかっていた小児科の先生に対する憧れでした。漠然とした思い出しかないのですが、子供ながらに信頼感や安心感を受け取っていたのだと思います。小児科医になってからは大学病院で重症の方々を担当すると失っていく命も多くて…。多くの子供たちを助けたいと思うようになり、重症な子供たちが集まる心臓病や集中治療の分野に興味を持ちました。大学院でアレルギー免疫学で博士号を取得したのちに、日本の小児心臓病の代表的な施設である大阪の国立循環器病研究センターに国内留学しました。

開業しようと思ったきっかけはなんですか?

岐阜に戻って小児集中治療を続けていましたが、そこまで症状が酷くならないよう小児科の専門医が初期段階からしっかり関わることができるとよいなと思うようになりました。心臓病は完治しないこともあり、治療後も不整脈や心不全が残ることが多いのですが、症状が軽減してだんだん病院に来なくなってしまう方もいます。そこで薬などを適切に利用できずに不整脈で亡くなる方などを見てきたので、そういった方が出ないよう、いつでも気軽に会える専門医として開業することを決意しました。そうすることで大病院は集中治療や血管内手術に専念できますし、患者さんも日常的なケアを受けられるようになり、みんなにメリットがあると考えました。

クリニックのこだわりを教えてください。

感染症の患者と非感染症の患者のエリアを分けています。風邪の人とそうでない人が同じ待合室にいるのは避けたいですよね。また、アレルギーの診療や予防接種の患者さんも風邪の人と会わずに診療を受けられるようにしています。

もう一つ、お父さんたちの育児介入を促進することを目的として、いつどの時間帯でも予防接種ができるようにし、お父さんが休みの日に予防接種に連れてこられるようにしています。子育てをするということがお母さんのだけのものじゃなくて、両親揃ってできるようにという思いを込めています。

診察時に心がけていることはなんですか?

常に子どもたちと親御さんの方を見て診察をすることです。カルテ入力はスタッフが行うので、私は電子カルテに向かわず、常に患者さんの方を見て診療しています。安心感を提供することがクリニックのミッションです。

待合室には可愛いロボットもいて、子どもたちが安心できる環境を整えています。夜間救急などに気軽に受診する、コンビニ受診という社会問題にもなっている言葉がありますよね。そのような本来の意味でのコンビニ受診は良くないと思いますが、昼間の診療はコンビニ受診でも良いと思っています。困ったらどんな些細なことでも気軽に相談でき、不安を夜に持ち越さず安心して子育てできる地域を作りたいです。

頭の形外来を始めたきっかけはなんですか?

これまでも頭の形が気になるという相談はあったのですが、CTを使用したヘルメット治療の場合は作成に時間がかかることや放射線被ばくの問題もあり、当院では積極的には関われていませんでした。今導入しているヘルメット治療はCT不要で被ばくの心配もなく、取り組みやすいと感じたため、患者さんのためにも導入を決めました。週に数人くらいの患者さんが相談に来ていますので、気になっている方は結構いらっしゃるようです。

頭の形外来の初診の流れを教えてください。

相談に来た患者さんに対しては、初診では頭の撮影はせず簡易ツールでの計測結果をもとに、どんなことが予想されるのかなどを丁寧にお話しています。ヘルメット治療を希望する場合にはもう一度来ていただき、その際に撮影をします。

撮影した後の流れを教えてください。

頭の形の3Dデータを見ていただき、ヘルメット治療を希望するかどうか改めて確認し作成に進みます。3Dデータはパソコン上でクルクル回していろんな方向から見ることができます。これは結構評判が良く、オーダーメイドで作成しているというイメージが伝わり安心感を持ってもらえます。

予約はどのように取ればよいですか?

電話で予約を受け付けています。初回は頭蓋変形の疑いということで保険診療となりますので、安心して相談に来ていただけます。

ヘルメットを作成するのはいつごろが良いですか?

できるだけ早い方が頭の成長速度を活かせるのですが、寝返りを始める頃が一つの目安です。寝返りをする前であれば体位変換により頭の向きを一定に保つことで歪みを和らげることもできますが、寝返りするようになると体位変換による改善は難しくなるので、その時期にヘルメットを作ることをお勧めしています。

読者の皆様へのメッセージをお願いします。

頭の形に悩む親御さんは気軽に相談に来てください。インターネットなどに色々な情報が書いてあっても、私たち医療従事者の言葉で言葉で聞いた方が安心できることもあるかと思います。悩んだらお子さんの月齢に関係なく、気軽にご相談頂ければと思っています。

ヘルメット治療について

治療の流れ

ご自身で事前に簡易ツールを用いて計測をしていただきます。初診時には治療について説明を行い、ヘルメット治療を希望する場合には再度ご予約の上、3Dデータ作成のための撮影をします。

費用

33万円(税込)

診察日時

金:午前(9:00~12:00)

予約

完全予約制となりますので下記の時間にお電話にてご予約ください。 平日 12:00~12:30

相談窓口

058-236-0017

アクセス

電車・バスでお越しの方:バス停高富大竜寺前より徒歩2分

お車でお越しの方:東海環状自動車道 「山県IC」から7分

公開日2024年8月29日

赤ちゃんの頭の形が気になる方へ。面家先生による頭の形外来とヘルメット治療の解説

あわのこどもクリニック
面家 健太郎先生
「あわのこどもクリニック」は予防・体調不良の早期発見・早期対策を目指し、地域のこどもたちと近い場所でその健康を守っている。院長の面家健太郎先生は、アレルギー専門医かつ循環器専門医として、胎児から成人期を含む患者さんの健康を支えている。患者さんからの頭の形についての相談をきっかけに、頭の形外来を始めた。そんな面家先生にクリニックの様子や頭の形外来についていろいろと教えていただきました。(取材日2024年6月28日)

これまでのご経歴について教えてください。

私の地元は岐阜県なので、地元に戻ることを考え岐阜大学を第一に選びました。そしてそのまま卒業し、小児科医になりました。医者になろうと思ったきっかけは、小学校の時にかかっていた小児科の先生に対する憧れでした。漠然とした思い出しかないのですが、子供ながらに信頼感や安心感を受け取っていたのだと思います。小児科医になってからは大学病院で重症の方々を担当すると失っていく命も多くて…。多くの子供たちを助けたいと思うようになり、重症な子供たちが集まる心臓病や集中治療の分野に興味を持ちました。大学院でアレルギー免疫学で博士号を取得したのちに、日本の小児心臓病の代表的な施設である大阪の国立循環器病研究センターに国内留学しました。

開業しようと思ったきっかけはなんですか?

岐阜に戻って小児集中治療を続けていましたが、そこまで症状が酷くならないよう小児科の専門医が初期段階からしっかり関わることができるとよいなと思うようになりました。心臓病は完治しないこともあり、治療後も不整脈や心不全が残ることが多いのですが、症状が軽減してだんだん病院に来なくなってしまう方もいます。そこで薬などを適切に利用できずに不整脈で亡くなる方などを見てきたので、そういった方が出ないよう、いつでも気軽に会える専門医として開業することを決意しました。そうすることで大病院は集中治療や血管内手術に専念できますし、患者さんも日常的なケアを受けられるようになり、みんなにメリットがあると考えました。

クリニックのこだわりを教えてください。

感染症の患者と非感染症の患者のエリアを分けています。風邪の人とそうでない人が同じ待合室にいるのは避けたいですよね。また、アレルギーの診療や予防接種の患者さんも風邪の人と会わずに診療を受けられるようにしています。

もう一つ、お父さんたちの育児介入を促進することを目的として、いつどの時間帯でも予防接種ができるようにし、お父さんが休みの日に予防接種に連れてこられるようにしています。子育てをするということがお母さんのだけのものじゃなくて、両親揃ってできるようにという思いを込めています。

診察時に心がけていることはなんですか?

常に子どもたちと親御さんの方を見て診察をすることです。カルテ入力はスタッフが行うので、私は電子カルテに向かわず、常に患者さんの方を見て診療しています。安心感を提供することがクリニックのミッションです。

待合室には可愛いロボットもいて、子どもたちが安心できる環境を整えています。夜間救急などに気軽に受診する、コンビニ受診という社会問題にもなっている言葉がありますよね。そのような本来の意味でのコンビニ受診は良くないと思いますが、昼間の診療はコンビニ受診でも良いと思っています。困ったらどんな些細なことでも気軽に相談でき、不安を夜に持ち越さず安心して子育てできる地域を作りたいです。

頭の形外来を始めたきっかけはなんですか?

これまでも頭の形が気になるという相談はあったのですが、CTを使用したヘルメット治療の場合は作成に時間がかかることや放射線被ばくの問題もあり、当院では積極的には関われていませんでした。今導入しているヘルメット治療はCT不要で被ばくの心配もなく、取り組みやすいと感じたため、患者さんのためにも導入を決めました。週に数人くらいの患者さんが相談に来ていますので、気になっている方は結構いらっしゃるようです。

頭の形外来の初診の流れを教えてください。

相談に来た患者さんに対しては、初診では頭の撮影はせず簡易ツールでの計測結果をもとに、どんなことが予想されるのかなどを丁寧にお話しています。ヘルメット治療を希望する場合にはもう一度来ていただき、その際に撮影をします。

撮影した後の流れを教えてください。

頭の形の3Dデータを見ていただき、ヘルメット治療を希望するかどうか改めて確認し作成に進みます。3Dデータはパソコン上でクルクル回していろんな方向から見ることができます。これは結構評判が良く、オーダーメイドで作成しているというイメージが伝わり安心感を持ってもらえます。

予約はどのように取ればよいですか?

電話で予約を受け付けています。初回は頭蓋変形の疑いということで保険診療となりますので、安心して相談に来ていただけます。

ヘルメットを作成するのはいつごろが良いですか?

できるだけ早い方が頭の成長速度を活かせるのですが、寝返りを始める頃が一つの目安です。寝返りをする前であれば体位変換により頭の向きを一定に保つことで歪みを和らげることもできますが、寝返りするようになると体位変換による改善は難しくなるので、その時期にヘルメットを作ることをお勧めしています。

読者の皆様へのメッセージをお願いします。

頭の形に悩む親御さんは気軽に相談に来てください。インターネットなどに色々な情報が書いてあっても、私たち医療従事者の言葉で言葉で聞いた方が安心できることもあるかと思います。悩んだらお子さんの月齢に関係なく、気軽にご相談頂ければと思っています。

ヘルメット治療について

治療の流れ

ご自身で事前に簡易ツールを用いて計測をしていただきます。初診時には治療について説明を行い、ヘルメット治療を希望する場合には再度ご予約の上、3Dデータ作成のための撮影をします。

費用

33万円(税込)

診察日時

金:午前(9:00~12:00)

予約

完全予約制となりますので下記の時間にお電話にてご予約ください。 平日 12:00~12:30

相談窓口

058-236-0017

アクセス

電車・バスでお越しの方: バス停高富大竜寺前より徒歩2分

お車でお越しの方: 東海環状自動車道 「山県IC」から7分