公開日2025年4月14日

ヘルメット治療って必要?吉田こどもクリニック院長が語る、赤ちゃんの頭の形外来

吉田こどもクリニック
吉田 敏子先生
「吉田こどもクリニック」は"お子さまに関することは何でも相談できる身近なクリニック"として、感染症やアレルギー疾患、予防接種、健診などの診療に加え、低身長や思春期早発症など成長発育についても診療を行っています。今回は院長の吉田先生に、開院のきっかけや診療への思いに加え、赤ちゃんのための頭のかたち外来について詳しくお話を伺いました。

これまでのご経歴について簡単にお聞かせいただけますでしょうか。

大阪市立大学(現、大阪公立大学)を卒業後、大学病院や関連病院に勤務しました。最後に勤めていた病院では、約10年間勤務医として従事していました。そこでは主に入院しているお子さんの診療を行っていましたが、退院後はかかりつけの先生が診察を行うというシステムであったため、退院後の細やかな診療を行う機会は限られていました。そういった退院後のフォローも含めた医療を提供していきたいという思いがあり、2023年5月に開業いたしました。

先生が医師を志されたきっかけや小児科を選ばれた理由をお聞かせください。

高校生の頃に将来の進路について考えた際、身体の仕組みや病気について関心があったため、医師を目指すことにしました。

小児科を選んだ理由は、お子さんの全身を診る診療科であり、成長発達の経過も診ていく点に魅力を感じたからです。

どのようなクリニックにしたいという思いをお持ちですか?

吉田こどもクリニック 内観

お子さまに関することを、どんなことでも気軽にご相談いただけるような、敷居の低いクリニックにしたいという想いがあります。また、私は大学病院にて小児内分泌といって、具体的には低身長や思春期が早く来すぎてしまう思春期早発症などについて専門的に学んでまいりましたので、そうしたご相談にも対応できるクリニックにしたいと考えています。

日々の診療において心がけていらっしゃることを教えていただけますか。

発熱を伴うような病気の際には、親御さんがとても心配していらっしゃることが多いので、必要に応じて検査を行うよう心がけています。またお子さまの目線に立ってお話を伺うことや、できる限り「他にご質問はないですか」とお声がけすることを意識しています。

ヘルメット治療を始められたきっかけについてお聞かせください。

勤務医をしていた頃、当時の病院ではヘルメット治療は行っておりませんでしたが、頭の形を気にされる保護者の方が時折いらっしゃいました。その頃は近隣でもヘルメット治療に対応している医療機関が非常に少なく、対応可能な施設をご案内するにとどまっていました。開業を検討していた際、知人の医師がクリニックでヘルメット治療を行っていると伺い、見学させていただいたことがきっかけとなりました。頭の形に関する相談がある一方で、対応可能な医療機関が少なく十分なご説明ができなかったという経験が、導入を決意する大きなきっかけとなりました。

頭の形に関する診療を始められて、何か感じられたことがございましたらお聞かせください。

実際に始めてみて、想定していた以上に多くの方がご相談にいらっしゃるのだなと感じています。また最近では、ヘルメット治療に対する認知度も高まってきているようで、他の医療機関で一度ご相談された上で、当院が扱っているヘルメットについてお話を聞きたいと来院される方もいらっしゃいます。また、遠方からいらっしゃる方もおられます。その場合、できる限りにはなりますが治療を継続できるように受診の日程を調整していきます。

初診時はどのような流れで診療を進めていらっしゃいますか。

初診ではまず保険診療の範囲で診察を行っています。診察では、頭の形が寝癖や向き癖によるものと考えられるかを判断します。そのような位置的斜頭と判断した場合には、説明用紙を使用し、保護者の方に頭のゆがみの治療について概要をご説明しております。

その後、看護師がノギスを用いて計測を行います。計測結果を確認したうえで、具体的にヘルメット治療についてご説明します。ヘルメット治療をご希望される場合は、当院での自由診療の費用をご案内し、ご自宅でご家族ともご相談いただいてから改めてご連絡を頂いています。

ヘルメット治療の初診をご希望される方は、どのようにご予約されるのでしょうか。

初診につきましては、ウェブ予約にて受け付けています。予約枠の中からご都合の良い日時をお選びいただけるようになっており、月曜から土曜まで、毎日ご予約いただけるようにしています(木曜日は休診日です)。診療時間に関する情報は、ホームページからもご確認いただけます。

赤ちゃんの頭の形についてご相談される場合、何か月頃からの受診が望ましいのでしょうか。

目安としては、生後3か月頃からが適切と考えております。首がすわってからの方が治療の開始時期としても適しています。

生後3か月未満でのヘルメット治療は行いませんが、早めにご相談いただくことは問題ございません。早期から経過を見ていくことで、治療開始のタイミングを適切に判断しやすくなりますので、気になることがあれば、まずはお気軽にご相談いただければと思っております。

実際にヘルメット治療を行ってみて、効果はいかがでしょうか。

効果は十分に感じています。治療を終えた後の変化を見ても、改善が認められることが多いです。月齢が進むにつれて髪の毛も生え揃ってきますので、形の変化が目立ちにくくなるということもありますが、皆さま満足されたご様子で治療を卒業されていらっしゃいます。

最後に、読者の方々へのメッセージをお願いいたします。

お子さまの頭の形が気になる場合、まずはお気軽にご相談いただければと思います。受診されたからといって、当院からヘルメット治療を強く勧めるようなことは決してございません。治療を行うかどうかの最終的なご判断は、保護者の方にお任せしております。

ヘルメット治療は、例えば貧血の治療のように「必ず必要です」と医学的に断定できるものではございません。そのため、私たちの立場としては、正確な情報をお伝えした上で、ご家族のご判断を尊重し、できる限りそのサポートをさせていただきたいと考えております。ぜひ、少しでも不安や疑問がおありの方は、お気軽にご相談にお越しください。

ヘルメット治療について

治療の流れ

まず頭の形が寝癖や向き癖によるものか判断します。 保護者の方に頭のゆがみの治療について概要をご説明し、その後、看護師がノギスを用いて計測を行います。 計測結果を確認したうえで、具体的にヘルメット治療についてご説明します。

費用

38.5万円(税込)

診察日時

月~土曜日(木曜日除く)

予約

WEBにてご予約を受け付けております。

相談窓口

06-6857-8888

アクセス

電車・バスでお越しの方: 阪急宝塚線『豊中』駅 南改札3番出口から徒歩約3分

お車でお越しの方: 駐車場 3台完備

公開日2025年4月14日

ヘルメット治療って必要?吉田こどもクリニック院長が語る、赤ちゃんの頭の形外来

吉田こどもクリニック
吉田 敏子先生
「吉田こどもクリニック」は"お子さまに関することは何でも相談できる身近なクリニック"として、感染症やアレルギー疾患、予防接種、健診などの診療に加え、低身長や思春期早発症など成長発育についても診療を行っています。今回は院長の吉田先生に、開院のきっかけや診療への思いに加え、赤ちゃんのための頭のかたち外来について詳しくお話を伺いました。

これまでのご経歴について簡単にお聞かせいただけますでしょうか。

大阪市立大学(現、大阪公立大学)を卒業後、大学病院や関連病院に勤務しました。最後に勤めていた病院では、約10年間勤務医として従事していました。そこでは主に入院しているお子さんの診療を行っていましたが、退院後はかかりつけの先生が診察を行うというシステムであったため、退院後の細やかな診療を行う機会は限られていました。そういった退院後のフォローも含めた医療を提供していきたいという思いがあり、2023年5月に開業いたしました。

先生が医師を志されたきっかけや小児科を選ばれた理由をお聞かせください。

高校生の頃に将来の進路について考えた際、身体の仕組みや病気について関心があったため、医師を目指すことにしました。

小児科を選んだ理由は、お子さんの全身を診る診療科であり、成長発達の経過も診ていく点に魅力を感じたからです。

どのようなクリニックにしたいという思いをお持ちですか?

吉田こどもクリニック 内観

お子さまに関することを、どんなことでも気軽にご相談いただけるような、敷居の低いクリニックにしたいという想いがあります。また、私は大学病院にて小児内分泌といって、具体的には低身長や思春期が早く来すぎてしまう思春期早発症などについて専門的に学んでまいりましたので、そうしたご相談にも対応できるクリニックにしたいと考えています。

日々の診療において心がけていらっしゃることを教えていただけますか。

発熱を伴うような病気の際には、親御さんがとても心配していらっしゃることが多いので、必要に応じて検査を行うよう心がけています。またお子さまの目線に立ってお話を伺うことや、できる限り「他にご質問はないですか」とお声がけすることを意識しています。

ヘルメット治療を始められたきっかけについてお聞かせください。

勤務医をしていた頃、当時の病院ではヘルメット治療は行っておりませんでしたが、頭の形を気にされる保護者の方が時折いらっしゃいました。その頃は近隣でもヘルメット治療に対応している医療機関が非常に少なく、対応可能な施設をご案内するにとどまっていました。開業を検討していた際、知人の医師がクリニックでヘルメット治療を行っていると伺い、見学させていただいたことがきっかけとなりました。頭の形に関する相談がある一方で、対応可能な医療機関が少なく十分なご説明ができなかったという経験が、導入を決意する大きなきっかけとなりました。

頭の形に関する診療を始められて、何か感じられたことがございましたらお聞かせください。

実際に始めてみて、想定していた以上に多くの方がご相談にいらっしゃるのだなと感じています。また最近では、ヘルメット治療に対する認知度も高まってきているようで、他の医療機関で一度ご相談された上で、当院が扱っているヘルメットについてお話を聞きたいと来院される方もいらっしゃいます。また、遠方からいらっしゃる方もおられます。その場合、できる限りにはなりますが治療を継続できるように受診の日程を調整していきます。

初診時はどのような流れで診療を進めていらっしゃいますか。

初診ではまず保険診療の範囲で診察を行っています。診察では、頭の形が寝癖や向き癖によるものと考えられるかを判断します。そのような位置的斜頭と判断した場合には、説明用紙を使用し、保護者の方に頭のゆがみの治療について概要をご説明しております。

その後、看護師がノギスを用いて計測を行います。計測結果を確認したうえで、具体的にヘルメット治療についてご説明します。ヘルメット治療をご希望される場合は、当院での自由診療の費用をご案内し、ご自宅でご家族ともご相談いただいてから改めてご連絡を頂いています。

ヘルメット治療の初診をご希望される方は、どのようにご予約されるのでしょうか。

初診につきましては、ウェブ予約にて受け付けています。予約枠の中からご都合の良い日時をお選びいただけるようになっており、月曜から土曜まで、毎日ご予約いただけるようにしています(木曜日は休診日です)。診療時間に関する情報は、ホームページからもご確認いただけます。

赤ちゃんの頭の形についてご相談される場合、何か月頃からの受診が望ましいのでしょうか。

目安としては、生後3か月頃からが適切と考えております。首がすわってからの方が治療の開始時期としても適しています。

生後3か月未満でのヘルメット治療は行いませんが、早めにご相談いただくことは問題ございません。早期から経過を見ていくことで、治療開始のタイミングを適切に判断しやすくなりますので、気になることがあれば、まずはお気軽にご相談いただければと思っております。

実際にヘルメット治療を行ってみて、効果はいかがでしょうか。

効果は十分に感じています。治療を終えた後の変化を見ても、改善が認められることが多いです。月齢が進むにつれて髪の毛も生え揃ってきますので、形の変化が目立ちにくくなるということもありますが、皆さま満足されたご様子で治療を卒業されていらっしゃいます。

最後に、読者の方々へのメッセージをお願いいたします。

お子さまの頭の形が気になる場合、まずはお気軽にご相談いただければと思います。受診されたからといって、当院からヘルメット治療を強く勧めるようなことは決してございません。治療を行うかどうかの最終的なご判断は、保護者の方にお任せしております。

ヘルメット治療は、例えば貧血の治療のように「必ず必要です」と医学的に断定できるものではございません。そのため、私たちの立場としては、正確な情報をお伝えした上で、ご家族のご判断を尊重し、できる限りそのサポートをさせていただきたいと考えております。ぜひ、少しでも不安や疑問がおありの方は、お気軽にご相談にお越しください。

ヘルメット治療について

治療の流れ

まず頭の形が寝癖や向き癖によるものか判断します。 保護者の方に頭のゆがみの治療について概要をご説明し、その後、看護師がノギスを用いて計測を行います。 計測結果を確認したうえで、具体的にヘルメット治療についてご説明します。

費用

38.5万円(税込)

診察日時

月~土曜日(木曜日除く)

予約

WEBにてご予約を受け付けております。

相談窓口

06-6857-8888

アクセス

電車・バスでお越しの方: 阪急宝塚線『豊中』駅 南改札3番出口から徒歩約3分

お車でお越しの方: 駐車場 3台完備