公開日2025年3月4日

乳児の頭の形・ヘルメット治療について丸山先生が解説!受診から治療の流れまで

MALUクリニック墨田曳舟
丸山 史晃先生
「MALUクリニック墨田曳舟」は、脳神経外科専門医と消化器内科専門医の2名体制で、あたまとおなかの診療全般を中心に生活習慣病から風邪、花粉症まで幅広く診療を行っています。院長の丸山先生は脳神経外科専門医として数多くの外科治療に携わってきた頭のスペシャリストです。そんな丸山先生に、医師を志したきっかけやクリニックの特徴、頭のかたち外来について詳しくお話を伺いました。

ご経歴について教えてください。

2009年に東京慈恵会医科大学を卒業し、広尾にある日本赤十字社医療センターにて2年間の研修を行いました。当初から外科に行こうかなと思っていたのですが、研修の過程で脳神経外科を回った際、開頭手術やカテーテル手術といった治療法の両方を扱えることに魅力を感じて脳神経外科を専攻することを決めました。

脳神経外科を選択した理由はなんですか?

子供の頃から手先が器用だったこともあり、医学部時代から外科系の分野に興味を持ちました。研修医時代にさまざまな科を回る中で、脳神経外科の手術は外科の中でも特に精密で高度な技術を要する分野だと感じ、そのような手術をやりたいと思うようになりました。

開業を決意したきっかけを教えてください。

手術はやりがいのあるものでしたし、これまでの勤務医生活も充実していましたが、手術は最後の手段で、疾患を予防することが最善だと考えるようになりました。特に、生活習慣病の適切な管理によって脳卒中を防ぐこと、手術に至る前の段階で介入することが重要だと感じました。40歳を迎えて今後のキャリアを見つめ直す中で開業を視野に入れるようになり、前職で立ち上げた頭痛外来の経験もその決断を後押ししました。頭痛は働き盛りの世代に多く、日本には約800万人の患者がいるとされています。一般的に、頭痛と聞くと重篤な疾患を連想しがちですが、実際には片頭痛や緊張型頭痛が大半を占めます。こうした患者さんに適切な治療を提供し、生活の質を向上させることに貢献したいと考えて、開業を決意しました。

クリニックの特徴について教えてください。

MALUクリニック墨田曳舟 内観

当クリニックは、幅広い年齢層の患者様に対応できることをコンセプトとしています。脳卒中の患者様は60代以上の方が多いですが、そうした世代の方々にもご来院いただける環境を整えております。また、近隣には働き盛りの世代の方も多く住んでおり、そのような方々に向けた頭痛外来も実施しています。

さらに、副院長は消化器内科を専門としており、内視鏡を用いた消化器疾患の診療も行っています。加えて、乳児の頭のかたち外来では赤ちゃんの診察にも対応しており、年齢を問わず多くの方に受診いただけるクリニックを目指しています。

診察において心がけていることはありますか?

診察の際に重視しているのは、限られた時間の中で患者さんの思いを最大限に引き出すことです。患者さんとじっくりお話しすることが望ましいですが、来院数が多くなるとどうしても診察時間が限られてしまいます。その中でも患者さんが最も困っていることを的確に把握するため、傾聴を意識した診察を心がけています。

頭のかたち外来を始めた理由はなんだったのでしょうか?

開業前から、街中でヘルメットを着用している赤ちゃんを見かける機会が増えていることに気づきました。脳神経外科の専門医として、自然と人々の頭の形に注目するようになり、頭の形の矯正治療について興味を持つようになりました。そこでヘルメット治療について詳しく調べ、知人の医師からも意見を聞き、適切な治療を提供できる環境を整えて乳児の頭のかたち外来を開設することを決めました。

頭のかたち外来での診療を行う中で感じたことがあれば教えてください。

頭の形矯正のために来院される赤ちゃん自身は、自分の頭の形について認識することができません。そのため、受診を決断されるのは親御さんです。そのため、親御さんに対して単に治療を提供するだけでなく、本当に治療が必要かどうかを適切に判断し、的確なアドバイスを行うことを心がけています。中には頭蓋縫合早期癒合症といった疾患が隠れている可能性もあるため、脳神経外科医としての知識を活かして、単なる変形なのか、あるいは遺伝的・病的な要因によるものなのかを慎重に見極めています。

ヘルメット治療の効果はどのように感じられていますか?

ヘルメット治療の効果は実感しています。治療経過を3Dスキャンで毎月記録し、経時的に確認しているところ、個人差はありますが、多くの症例で改善が見られています。見た目の変化だけでなく、データ上でも確実に効果が示されており、実際に触診をしても、頭の形が整ってきていることを実感しています。

ご家族からの感想としても不満の声は聞いておらず、すべての方に同じ効果が得られるわけではありませんが、満足度の高い治療だと思います。

診療の流れを教えてください。

当院では、診療科ごとに専用のWeb問診票を設けており、頭のかたち外来においても、出生時の在胎週数や出生体重などを伺う問診システムを導入しています。どの程度頭の形が気になっているのか、具体的に斜頭や短頭、耳の位置、突出している部位などを選択できるようになっています。

ウェブ問診で患者様の状態をある程度事前に把握できるため、よりスムーズな診療が可能です。診察当日は、触診やノギスによる計測を行い、必要に応じて3Dカメラによる撮影も行います。

3D撮影を希望される場合、平日であれば30分ほどで解析結果をお渡しできるため、その場で結果を説明いたします。診察では、数値データを基に現在の状態を評価し、治療の適応があるかをお伝えします。当院では治療の選択権を常に親御さんにお持ちいただき、客観的なデータをもとにご判断いただけるよう努めています。

頭の形の治療は歯科矯正とは異なり、治療期間が限られています。歯科矯正は成人後も可能ですが、ヘルメット治療は月齢3か月から6〜7か月、遅くとも1歳くらいまでの期間でなければ、治療の効果は得られません。その点を明確にお伝えした上でご判断いただいています。

読者の方へのメッセージをお願いいたします。

ヘルメット治療は親御さんと医師が二人三脚で進めていくものですが、とても有効な治療法ですので、お子様の頭の形について気になる方はぜひご相談ください。当院は最寄り駅徒歩1分でフラットにアクセスでき、明治通り沿いのすぐ隣に大きなコインパーキングもあります。東京都内だけでなく、千葉県や埼玉県からもアクセスしやすいかと思いますので、お気軽にお越しください。

また、治療を検討されている方の中には、頭蓋縫合早期癒合症といった疾患を抱えているケースもあります。当院ではCT検査も可能であり、診断が必要な場合には迅速に対応いたします。また、慈恵医大小児脳神経外科との強固な病診連携を活かし、専門的な治療が必要と判断された場合には速やかに慈恵医大へご紹介する体制を整えております。安心して受診いただければと思います。

ヘルメット治療について

治療の流れ

触診やノギスによる計測を行い、必要に応じて3Dカメラによる撮影も行います。 数値データを基に現在の状態を評価し、治療の適応があるかをお伝えします。

費用

33万円(税込)

診察日時

第1,3,5週土曜 午前(初診が主) 毎週水曜 午後

予約

WEB、電話にてご予約可能です。

相談窓口

03-6657-0986

アクセス

電車・バスでお越しの方: 【電車でお越しの方】 京成曳舟駅より徒歩1分 曳舟駅より徒歩7分 【バスでお越しの方】 都営バス[里22]「明治通り」 バス停より徒歩1分

お車でお越しの方: 専用駐車場はありませんが、すぐ隣に広いコインパーキング(NTTル・パルク)があります。(30分200円)

公開日2025年3月4日

乳児の頭の形・ヘルメット治療について丸山先生が解説!受診から治療の流れまで

MALUクリニック墨田曳舟
丸山 史晃先生
「MALUクリニック墨田曳舟」は、脳神経外科専門医と消化器内科専門医の2名体制で、あたまとおなかの診療全般を中心に生活習慣病から風邪、花粉症まで幅広く診療を行っています。院長の丸山先生は脳神経外科専門医として数多くの外科治療に携わってきた頭のスペシャリストです。そんな丸山先生に、医師を志したきっかけやクリニックの特徴、頭のかたち外来について詳しくお話を伺いました。

ご経歴について教えてください。

2009年に東京慈恵会医科大学を卒業し、広尾にある日本赤十字社医療センターにて2年間の研修を行いました。当初から外科に行こうかなと思っていたのですが、研修の過程で脳神経外科を回った際、開頭手術やカテーテル手術といった治療法の両方を扱えることに魅力を感じて脳神経外科を専攻することを決めました。

脳神経外科を選択した理由はなんですか?

子供の頃から手先が器用だったこともあり、医学部時代から外科系の分野に興味を持ちました。研修医時代にさまざまな科を回る中で、脳神経外科の手術は外科の中でも特に精密で高度な技術を要する分野だと感じ、そのような手術をやりたいと思うようになりました。

開業を決意したきっかけを教えてください。

手術はやりがいのあるものでしたし、これまでの勤務医生活も充実していましたが、手術は最後の手段で、疾患を予防することが最善だと考えるようになりました。特に、生活習慣病の適切な管理によって脳卒中を防ぐこと、手術に至る前の段階で介入することが重要だと感じました。40歳を迎えて今後のキャリアを見つめ直す中で開業を視野に入れるようになり、前職で立ち上げた頭痛外来の経験もその決断を後押ししました。頭痛は働き盛りの世代に多く、日本には約800万人の患者がいるとされています。一般的に、頭痛と聞くと重篤な疾患を連想しがちですが、実際には片頭痛や緊張型頭痛が大半を占めます。こうした患者さんに適切な治療を提供し、生活の質を向上させることに貢献したいと考えて、開業を決意しました。

クリニックの特徴について教えてください。

MALUクリニック墨田曳舟 内観

当クリニックは、幅広い年齢層の患者様に対応できることをコンセプトとしています。脳卒中の患者様は60代以上の方が多いですが、そうした世代の方々にもご来院いただける環境を整えております。また、近隣には働き盛りの世代の方も多く住んでおり、そのような方々に向けた頭痛外来も実施しています。

さらに、副院長は消化器内科を専門としており、内視鏡を用いた消化器疾患の診療も行っています。加えて、乳児の頭のかたち外来では赤ちゃんの診察にも対応しており、年齢を問わず多くの方に受診いただけるクリニックを目指しています。

診察において心がけていることはありますか?

診察の際に重視しているのは、限られた時間の中で患者さんの思いを最大限に引き出すことです。患者さんとじっくりお話しすることが望ましいですが、来院数が多くなるとどうしても診察時間が限られてしまいます。その中でも患者さんが最も困っていることを的確に把握するため、傾聴を意識した診察を心がけています。

頭のかたち外来を始めた理由はなんだったのでしょうか?

開業前から、街中でヘルメットを着用している赤ちゃんを見かける機会が増えていることに気づきました。脳神経外科の専門医として、自然と人々の頭の形に注目するようになり、頭の形の矯正治療について興味を持つようになりました。そこでヘルメット治療について詳しく調べ、知人の医師からも意見を聞き、適切な治療を提供できる環境を整えて乳児の頭のかたち外来を開設することを決めました。

頭のかたち外来での診療を行う中で感じたことがあれば教えてください。

頭の形矯正のために来院される赤ちゃん自身は、自分の頭の形について認識することができません。そのため、受診を決断されるのは親御さんです。そのため、親御さんに対して単に治療を提供するだけでなく、本当に治療が必要かどうかを適切に判断し、的確なアドバイスを行うことを心がけています。中には頭蓋縫合早期癒合症といった疾患が隠れている可能性もあるため、脳神経外科医としての知識を活かして、単なる変形なのか、あるいは遺伝的・病的な要因によるものなのかを慎重に見極めています。

ヘルメット治療の効果はどのように感じられていますか?

ヘルメット治療の効果は実感しています。治療経過を3Dスキャンで毎月記録し、経時的に確認しているところ、個人差はありますが、多くの症例で改善が見られています。見た目の変化だけでなく、データ上でも確実に効果が示されており、実際に触診をしても、頭の形が整ってきていることを実感しています。

ご家族からの感想としても不満の声は聞いておらず、すべての方に同じ効果が得られるわけではありませんが、満足度の高い治療だと思います。

診療の流れを教えてください。

当院では、診療科ごとに専用のWeb問診票を設けており、頭のかたち外来においても、出生時の在胎週数や出生体重などを伺う問診システムを導入しています。どの程度頭の形が気になっているのか、具体的に斜頭や短頭、耳の位置、突出している部位などを選択できるようになっています。

ウェブ問診で患者様の状態をある程度事前に把握できるため、よりスムーズな診療が可能です。診察当日は、触診やノギスによる計測を行い、必要に応じて3Dカメラによる撮影も行います。

3D撮影を希望される場合、平日であれば30分ほどで解析結果をお渡しできるため、その場で結果を説明いたします。診察では、数値データを基に現在の状態を評価し、治療の適応があるかをお伝えします。当院では治療の選択権を常に親御さんにお持ちいただき、客観的なデータをもとにご判断いただけるよう努めています。

頭の形の治療は歯科矯正とは異なり、治療期間が限られています。歯科矯正は成人後も可能ですが、ヘルメット治療は月齢3か月から6〜7か月、遅くとも1歳くらいまでの期間でなければ、治療の効果は得られません。その点を明確にお伝えした上でご判断いただいています。

読者の方へのメッセージをお願いいたします。

ヘルメット治療は親御さんと医師が二人三脚で進めていくものですが、とても有効な治療法ですので、お子様の頭の形について気になる方はぜひご相談ください。当院は最寄り駅徒歩1分でフラットにアクセスでき、明治通り沿いのすぐ隣に大きなコインパーキングもあります。東京都内だけでなく、千葉県や埼玉県からもアクセスしやすいかと思いますので、お気軽にお越しください。

また、治療を検討されている方の中には、頭蓋縫合早期癒合症といった疾患を抱えているケースもあります。当院ではCT検査も可能であり、診断が必要な場合には迅速に対応いたします。また、慈恵医大小児脳神経外科との強固な病診連携を活かし、専門的な治療が必要と判断された場合には速やかに慈恵医大へご紹介する体制を整えております。安心して受診いただければと思います。

ヘルメット治療について

治療の流れ

触診やノギスによる計測を行い、必要に応じて3Dカメラによる撮影も行います。 数値データを基に現在の状態を評価し、治療の適応があるかをお伝えします。

費用

33万円(税込)

診察日時

第1,3,5週土曜 午前(初診が主) 毎週水曜 午後

予約

WEB、電話にてご予約可能です。

相談窓口

03-6657-0986

アクセス

電車・バスでお越しの方: 【電車でお越しの方】 京成曳舟駅より徒歩1分 曳舟駅より徒歩7分 【バスでお越しの方】 都営バス[里22]「明治通り」 バス停より徒歩1分

お車でお越しの方: 専用駐車場はありませんが、すぐ隣に広いコインパーキング(NTTル・パルク)があります。(30分200円)