公開日2024年12月10日

小児科医・杉原桂先生が語る頭のかたち外来と治療の現状

ユアクリニックお茶の水
杉原 桂先生
小児科医として豊富な経験を持つ杉原桂先生。昭和大学卒業後、国立相模原病院での勤務を経て、医療コミュニケーションの教鞭も執られています。「科学的な正確さ」と「人としての信頼感」を大切に、現在はクリニックを開業。今回は、診療に対する想いと、新たに始められた頭のかたち外来について伺いました。

先生の経歴を教えてください。

昭和大学卒業後、研修を経て、国立相模原病院に勤務し、9年ほどクリニックの院長として勤務していました。その後、自分で今のクリニックを開業しています。

医師を目指されたきっかけを教えてください。

高校3年生の夏当時、私は水球選手としてインターハイを目指していたのですが、初戦で優勝候補のチームと当たってしまい、あっという間に夏休みが空いてしまいました。自分の将来について真剣に考える時間ができたんです。実は、それまでは文系の学生で、特に医学部を考えていたわけではありませんでした。その時、孫正義さんの本を読んでいて、自分の仕事を選ぶ時のチェック項目について書かれている部分に出会ったんです。それをヒントに、将来の自分に本当に合っている仕事は何かを考え始めました。また、当時疑問に感じていた『理系』『文系』という分け方にも違和感があって。医師という仕事は、理系的な知識も文系的な教養も、両方必要とされる職業だと気づいたんです。そういった考えを経て、『医師になれば、学んだことを無駄なく活かせる。そして人の役に立てる仕事ができる』と思って、医学部を目指すことを決めました。

クリニックを開業された経緯を教えてください。

きっかけが2つあります。一つ目が、約9年間、クリニックの院長として勤務していましたが、より理想の医療を実践したいという思いが強くなりました。二つ目が、昭和大学で医療コミュニケーションを教えていて、その理論をちゃんと実践してる場所を作りたいと考えたことです。

クリニックの特徴について教えてください。

医療には「科学的な正確さ」と「人としての信頼感、安心感」の両方が必要だと考えています。そこで、クリニックのデザインにも特にこだわりました。外観は昔ながらの信頼感のある雰囲気を大切にしています。内装は和のテイストを取り入れ、まるでお寺のような落ち着いた相談の場となるよう工夫しました。

診察時に特に心がけていることを教えてください。

慈恵医大の創設者である高木先生の「病気を診ずして病人を診よう」という言葉があります。つまり、病気の治療は手段であって、その先にある患者様の目標が重要だということです。例えば、「仕事に早く復帰したい」「来週の結婚式に出たい」など、それぞれの患者様には切実な目標があります。私は手段としての医療・医学だと考えているので、それを提供して、患者様の本当の課題を解決するお手伝いをしたいなと。そういう気持ちで行っています。

頭のかたち外来を始められたきっかけを教えてください。

以前から治療の存在は知っていましたが、保険適用外であることや、赤ちゃんへの負担を考えると、実施するかどうか慎重に考えていました。しかし、近年の医療技術の進歩により、より安全で効果的な治療が可能になってきました。また、社会の変化も大きな要因です。赤ちゃんの重篤な病気が減少し、より細やかな部分にも目を向けられるようになってきました。保護者の方々の意識も高まり、「できることなら治療したい」というご要望が増えてきています。

初診の流れを教えてください。

まずは丁寧なカウンセリングからスタートします。頭のかたちの計測と写真撮影を行い、客観的なデータを収集します。その後、データに基づいて治療の必要性を判断し、ご家族と一緒に方針を決めていきます。写真撮影は、看護師2名体制で行っています。1名が赤ちゃんを抱っこし、もう1名が撮影を担当します。

治療の対象となる月齢について教えてください。

基本的に生後3~4か月からです。ただし、1~2か月のお子様でもご相談は承っています。特に問題ないと安心していただくことも重要ですし、もし変形の程度が強い場合は、経過観察を行い、適切なタイミングで治療を開始することもできます。

現在の診療状況はいかがですか?

既に多くのご相談をいただいています。頭のかたちの治療に対するニーズの高さを実感しています。また、感染症の患者様との接触を避けるため、ワクチンや乳児検診と同じ時間に診療時間を設けています。


読者の方へメッセージをお願いします。

医療の進歩により、以前はなかった治療選択肢が増えてきています。頭のかたちの治療も、その一つです。かつては「様子を見ましょう」と言われることが多かったかもしれませんが、現在は科学的なデータに基づいて、より具体的な判断ができるようになっています。まずは気軽にご相談ください。3D撮影による客観的なデータを基に、ご家族と一緒に最適な選択を考えていきたいと思います。

ヘルメット治療について

治療の流れ

初診では、頭の変形についてご説明し、頭の形の撮影後に歪みの程度をお伝えします。 ご希望の場合はヘルメット治療に進みます。

費用

33万円(税込)

診察日時

小児科診察日時に準じる。

予約

WebまたはLINEよりご予約可能です。 お気軽にお越しください。

相談窓口

03-3259-1190

公式サイト

https://yourclinic.jp/

アクセス

電車・バスでお越しの方: JR中央・総武線「御茶ノ水駅」御茶ノ水橋口 徒歩1分 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」徒歩1分 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出口 徒歩3分 都営新宿・三田線、東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A5出口 徒歩10分 都営新宿線「小川町駅」徒歩12分

お車でお越しの方: 当クリニックに駐車場・駐輪場はございません

公開日2024年12月10日

小児科医・杉原桂先生が語る頭のかたち外来と治療の現状

ユアクリニックお茶の水
杉原 桂先生
小児科医として豊富な経験を持つ杉原桂先生。昭和大学卒業後、国立相模原病院での勤務を経て、医療コミュニケーションの教鞭も執られています。「科学的な正確さ」と「人としての信頼感」を大切に、現在はクリニックを開業。今回は、診療に対する想いと、新たに始められた頭のかたち外来について伺いました。

先生の経歴を教えてください。

昭和大学卒業後、研修を経て、国立相模原病院に勤務し、9年ほどクリニックの院長として勤務していました。その後、自分で今のクリニックを開業しています。

医師を目指されたきっかけを教えてください。

高校3年生の夏当時、私は水球選手としてインターハイを目指していたのですが、初戦で優勝候補のチームと当たってしまい、あっという間に夏休みが空いてしまいました。自分の将来について真剣に考える時間ができたんです。実は、それまでは文系の学生で、特に医学部を考えていたわけではありませんでした。その時、孫正義さんの本を読んでいて、自分の仕事を選ぶ時のチェック項目について書かれている部分に出会ったんです。それをヒントに、将来の自分に本当に合っている仕事は何かを考え始めました。また、当時疑問に感じていた『理系』『文系』という分け方にも違和感があって。医師という仕事は、理系的な知識も文系的な教養も、両方必要とされる職業だと気づいたんです。そういった考えを経て、『医師になれば、学んだことを無駄なく活かせる。そして人の役に立てる仕事ができる』と思って、医学部を目指すことを決めました。

クリニックを開業された経緯を教えてください。

きっかけが2つあります。一つ目が、約9年間、クリニックの院長として勤務していましたが、より理想の医療を実践したいという思いが強くなりました。二つ目が、昭和大学で医療コミュニケーションを教えていて、その理論をちゃんと実践してる場所を作りたいと考えたことです。

クリニックの特徴について教えてください。

医療には「科学的な正確さ」と「人としての信頼感、安心感」の両方が必要だと考えています。そこで、クリニックのデザインにも特にこだわりました。外観は昔ながらの信頼感のある雰囲気を大切にしています。内装は和のテイストを取り入れ、まるでお寺のような落ち着いた相談の場となるよう工夫しました。

診察時に特に心がけていることを教えてください。

慈恵医大の創設者である高木先生の「病気を診ずして病人を診よう」という言葉があります。つまり、病気の治療は手段であって、その先にある患者様の目標が重要だということです。例えば、「仕事に早く復帰したい」「来週の結婚式に出たい」など、それぞれの患者様には切実な目標があります。私は手段としての医療・医学だと考えているので、それを提供して、患者様の本当の課題を解決するお手伝いをしたいなと。そういう気持ちで行っています。

頭のかたち外来を始められたきっかけを教えてください。

以前から治療の存在は知っていましたが、保険適用外であることや、赤ちゃんへの負担を考えると、実施するかどうか慎重に考えていました。しかし、近年の医療技術の進歩により、より安全で効果的な治療が可能になってきました。また、社会の変化も大きな要因です。赤ちゃんの重篤な病気が減少し、より細やかな部分にも目を向けられるようになってきました。保護者の方々の意識も高まり、「できることなら治療したい」というご要望が増えてきています。

初診の流れを教えてください。

まずは丁寧なカウンセリングからスタートします。頭のかたちの計測と写真撮影を行い、客観的なデータを収集します。その後、データに基づいて治療の必要性を判断し、ご家族と一緒に方針を決めていきます。写真撮影は、看護師2名体制で行っています。1名が赤ちゃんを抱っこし、もう1名が撮影を担当します。

治療の対象となる月齢について教えてください。

基本的に生後3~4か月からです。ただし、1~2か月のお子様でもご相談は承っています。特に問題ないと安心していただくことも重要ですし、もし変形の程度が強い場合は、経過観察を行い、適切なタイミングで治療を開始することもできます。

現在の診療状況はいかがですか?

既に多くのご相談をいただいています。頭のかたちの治療に対するニーズの高さを実感しています。また、感染症の患者様との接触を避けるため、ワクチンや乳児検診と同じ時間に診療時間を設けています。


読者の方へメッセージをお願いします。

医療の進歩により、以前はなかった治療選択肢が増えてきています。頭のかたちの治療も、その一つです。かつては「様子を見ましょう」と言われることが多かったかもしれませんが、現在は科学的なデータに基づいて、より具体的な判断ができるようになっています。まずは気軽にご相談ください。3D撮影による客観的なデータを基に、ご家族と一緒に最適な選択を考えていきたいと思います。

ヘルメット治療について

治療の流れ

初診では、頭の変形についてご説明し、頭の形の撮影後に歪みの程度をお伝えします。 ご希望の場合はヘルメット治療に進みます。

費用

33万円(税込)

診察日時

小児科診察日時に準じる。

予約

WebまたはLINEよりご予約可能です。 お気軽にお越しください。

相談窓口

03-3259-1190

公式サイト

https://yourclinic.jp/

アクセス

電車・バスでお越しの方: JR中央・総武線「御茶ノ水駅」御茶ノ水橋口 徒歩1分 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」徒歩1分 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出口 徒歩3分 都営新宿・三田線、東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A5出口 徒歩10分 都営新宿線「小川町駅」徒歩12分

お車でお越しの方: 当クリニックに駐車場・駐輪場はございません