公開日 2025/03/28

【医師解説】赤ちゃんが人見知りする時期と対処法について

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武田 賢大 先生

赤ちゃんが成長していくなかで人見知りは、ほとんどのママやパパが体験する、大きなステップと言えるでしょう 。生まれてすぐから6ヶ月頃まではまだ小さいからと油断していても、生後6ヶ月頃になると急に周囲の人に対して怖がるようになり、「急に泣き出す」「ママやパパ以外に抱っこされるのを嫌がる」と不安になるパパやママもいるかもしれません。しかし、人見知りは赤ちゃんの視覚や感情の発達によって引き起こされる成長過程のひとつであり、決して悪いものではありません。この記事では赤ちゃんが人見知りをし始める時期や原因、対処のポイントをわかりやすく解説しながら、赤ちゃんの個性を大切に見守るためのヒントをご紹介します。

赤ちゃんの人見知りはなぜ起こる?発達と成長の関係


赤ちゃんの発達過程において、人見知りは避けては通れない重要な成長の節目です。多くのママやパパが通る道でもある“人見知り”について、まずはどんなことか簡単にお話しします。人見知りは、赤ちゃんの成長を表す大切なサインなのです。

人見知りとは?赤ちゃんが突然泣き出す理由

赤ちゃんが、ママやパパ以外の人や場所を見ると怖がったり泣いたりすることを、通常“人見知り”と言います。人見知りが一番目立ち始めるのは、生後6ヶ月頃からで、生後7~9ヶ月頃によく見られるようになります。成長するにつれて赤ちゃんが自分と身近な人を区別するようになり、知らない顔に対して警戒心を持ち始めることが一番のポイントです。赤ちゃんにとっては自分を守るための自然な反応でもあるため、一時的に人見知りが激しくなっても過度に心配せず、赤ちゃんの反応をしっかり受け止めてあげることが大切です。

人見知りはいつから始まる?多くの赤ちゃんが経験する時期

人見知りは一般的に生後6~9ヶ月頃に始まり、赤ちゃんが強く不安感を示す現象を指します。もっと早い段階で見られる場合もあれば、少し遅れて生後10ヶ月頃から始まることもあり、赤ちゃんそれぞれで時期や様子はかなり変わります。赤ちゃんが自分から手を伸ばしてママやパパにしがみつくようになったり、初めて会う人の顔を見て泣き出したりすると、人見知りが始まっているサインだと考えることができます。

なぜ人見知りするの?視覚・感情の発達との関係

赤ちゃんがどうして人見知りが起こるかというと、視力の発達とともに目がよく見えるようになって、知っている顔と知らない顔を区別できるようになるからと言われています。なんです。生後0ヶ月のころの赤ちゃんは視力がとても低く、ママやパパの顔すらぼんやりとしか認識できません。生後3ヶ月頃から徐々に視力が向上し、6ヶ月頃には知っている顔とそうでない顔を区別できるほどになってきます。そのため、ママやパパ以外の人を見て怖がったり不安になったりして、人見知りが分かりやすく出てくるようになります。知らない人や場所に対して、興味はあるけれど怖いという気持ちが同時に出てきて、相手をじっと見つめつつも近づかれると泣き出すといった行動が出やすくなるのです。

人見知りはいつまで続く?1~2歳ごろに落ち着くって本当?

人見知りは赤ちゃんにとって、ある程度自然に訪れる大切な成長のサインです。多くの場合、だいたい1~2歳くらいになると、少しずつ落ち着いてくることが多いです。すよ。幼児期に入ると他の子どもや大人と触れ合う機会が増え、社会性を身につける過程で人見知りが薄れていく傾向にあります。ただし、赤ちゃんの性格や家庭環境によっては人見知りの期間が長引く場合や、比較的早い段階で人見知りが目立たなくなる場合もあります。重要なのは、人見知りを“急いで直さなきゃいけないこと”と考えず、赤ちゃんの気持ちを大切にしてあげてください。

赤ちゃんの頭の形測定

人見知りの原因|赤ちゃんが怖がる背景とは?

赤ちゃんが人見知りをする背景には、いくつかの重要な要因が絡み合っています。特に赤ちゃんの身体的・精神的な発達が大きく関係しており、その中でも最も基本的な要因が視覚の発達です。赤ちゃんの目が世界をより鮮明に捉えられるようになることで、人見知りが始まるのです。

視力の発達が影響?顔を区別できるようになる時期

生まれたばかりの赤ちゃんは視力が非常に低いとされており、色や形を正確には認識できず、ママやパパの顔も近くでかろうじて見える程度だと考えられます。ですが、成長につれて視力が徐々に向上していくことで、人の表情や輪郭を見分けられるようになっていきます。知っている顔かそうでないかを判断できるようになった瞬間に、赤ちゃんは身近ではない人に警戒心を抱くようになり、人見知りの行動が引き起こされるのです。

「気になるけど怖い!」赤ちゃんの好奇心と警戒心のせめぎ合い

赤ちゃんは生後数ヶ月を過ぎる頃から、世の中に対する好奇心が一気に高まります。しかし、それと同時に未知のものに対する恐怖心や警戒心も育つため、強い関心を持つのに近づかれると途端に泣き出してしまうということがよく起こります。特に赤ちゃんの安心源であるママやパパ以外の人間の存在は、興味深くもある一方で自分を守ってくれる人ではないかもしれないという不安を呼び起こす要因になります。

感情や社会性の発達|人見知りは成長の大事なステップ

赤ちゃんが周囲の状況を理解し、相手の顔色を伺い始めることは、社会性や感情の発達の大きなステップです。親しい人やよく知る人といるときは安心して笑顔が多くなるのに対し、初めて会う人やあまり会ったことがない人の顔を見ると急に不安そうに表情がこわばり、泣き出すことがあります。これは、赤ちゃんが身近ではない相手との間に安全な信頼関係がまだ築けていないことを示しています。

人見知りしない子もいる?赤ちゃんの性格との関係

赤ちゃんによってはほとんど人見知りをしないケースもあり、その違いは性格傾向や発達のスピードなどさまざまな要素が関係しています。生来の好奇心が強く、多少刺激的な状況でも泣かない子もいれば、少しの変化にも敏感に反応して大きく泣き出してしまう子もいます。どちらが良い悪いというものではなく、一人ひとりが持つ生まれつきの気質と発達過程が組み合わさり、結果的に人見知りの有無や程度が異なって表れるのです。

人見知りが始まったら?赤ちゃんを安心させる対策

赤ちゃん 人見知り 対策

人見知りの時期を上手に乗り越えるためには、適切な対応と工夫が必要です。赤ちゃんの不安や戸惑いを和らげるための方法はいくつかありますが、まず最も重要なのは、赤ちゃんが安心できる雰囲気を作ることが大切です。日々の生活の中で実践できる具体的な対策から見ていきましょう。

人見知りを和らげる!赤ちゃんが安心できる環境づくり

人見知りが激しくなるときには、まず赤ちゃんが心底安心できる環境を整えることが大切です。ママやパパの抱っこはもちろんのこと、声のかけ方や表情、周囲の物音など、赤ちゃんが怖がりそうな要素をなるべく減らし、落ち着ける雰囲気をつくってあげましょう。赤ちゃんは親の表情や仕草をよく見ているため、ママやパパがリラックスして接する姿を見せるだけでも、赤ちゃんの不安は軽減されやすくなります。

はじめての人や場所に慣れるコツ|焦らずゆっくりが大切

赤ちゃんを初めて祖父母や親戚、友人に紹介するときは、いきなり抱っこしてもらうよりも、赤ちゃんが相手の存在に慣れる時間を十分にとってあげるとよいでしょう。たとえば、少し離れたところから相手の顔を見せ、赤ちゃんが自分で「この人はどんな人だろう」と観察し、安心できると感じてから近づいてもらうのです。人見知りが強い赤ちゃんの場合、強引に抱っこしてもらうとすると逆効果になり、泣いてしまうだけでなく、その相手へ不信感を強めるきっかけにもなりかねません。

ママやパパがそばにいる安心感がカギ!接し方のポイント

赤ちゃんはいつでもママやパパを頼りにしようとします。人見知りの場面でも、ママやパパがそばにいて「大丈夫だよ」と言葉や仕草で安心させてあげるだけでも、赤ちゃんの緊張は和らぎやすくなります。赤ちゃんが泣きそうならまず抱きしめ、怖がる前に笑顔を見せるだけでも、赤ちゃんに「ここにいて大丈夫なんだ」と感じさせることが、人見知りの克服の第一歩です。

人や場所に慣れる練習方法|無理なくステップアップする工夫

多くの人や場所に慣れるためには、赤ちゃんの体調やご機嫌を見計らいながら、少しずつ経験を増やしていくことが有効です。たとえば公園や児童館などに出かけ、ほかの赤ちゃんや大人がいる空間に身を置いてみるのもよい刺激になります。ただし、無理に人混みに連れ出したり、嫌がっているのにたくさんの人との交流を強制したりする必要はありません。あくまで赤ちゃんのペースを尊重しながら、少しずつ慣れる機会をつくってあげると、少しずつ新しい環境や初めて会う人にも慣れていけます。

人見知りが長引く・強い場合の注意点

赤ちゃん 人見知り 注意点

人見知りの期間や程度は赤ちゃんによって大きく異なり、なかには通常より長く続くケースもあります。このような状況に直面したとき、多くの保護者は不安を感じるものですが、まずは個々の赤ちゃんの発達には個人差があることを理解することが大切です。ここでは、人見知りが長引く場合の考え方と対応について詳しく見ていきましょう。

2歳を過ぎても人見知りが続く?発達の個人差を理解しよう

多くの場合は1~2歳頃までに人見知りが落ち着いてくるとされますが、2歳を過ぎても人見知りが続くことも珍しくありません。これは赤ちゃんの性格や環境によってさまざまなので、「うちの子だけ変かも…」と心配しすぎなくて大丈夫です。むしろ、慎重で怖がりな赤ちゃんほど人見知りが強く出やすい傾向がありますが、その性格は大きくなってから人間関係を築くうえで配慮や優しさにつながる可能性もあるため、無理に変えようとする必要はありません。

発達相談や健診でチェックすべきポイントとは?

単に人見知りが強いというだけではなく、情緒が安定しない、普段から落ち着きない場合や、逆に表情がほとんどなく、呼んでも振り向かないなど、気になる様子がある場合は、一度自治体の発達健診や専門の医療機関で相談してみましょうみると安心できます。人見知りが原因で泣くというよりも、視力や聴力に問題がある、あるいは発達障害の可能性があるといったケースもありますゼロではありません。早期発見・早期対応が望ましい場合もあるため、気になることがあれば遠慮なく相談してみてください。

ママやパパが焦らないことが大切!心に余裕を持つコツ

赤ちゃんの人見知りが続くと、「ほかの子はもう人見知りしないのに、うちだけ」と比較して不安になることがあるかもしれません。しかし、人見知りは誰にでも起こり得る自然な成長過程であり、人見知りしない子のほうが珍しいという見方もできます。ママやパパが「この子は慎重派だから、いろいろ観察しているんだな」というくらいの気持ちで受け止めていれば、赤ちゃん自身も安心感を保ちやすくなります。赤ちゃんはママやパパの気持ちを敏感に感じ取ります。リラックスした雰囲気を見せると、赤ちゃんも安心しやすいでしょう。

保育園や集団生活での対応策|スムーズに慣れるための工夫

1歳を過ぎて保育園に入る場合、集団生活で初めて会う大人や子どもも増えるため、人見知りの赤ちゃんは特に不安を感じやすくなります。慣らし保育などで少しずつ保育士さんやお友だちと顔を合わせる回数を増やし、短い時間から始めて徐々に滞在時間を長くしていく方法も効果的です。家庭とは異なる場所で、ママやパパ以外の大人と過ごす経験を積むことで、赤ちゃんは「自分の味方はママやパパだけじゃないんだ」と学び、人見知りの度合いを少しずつ和らげていきます。

人見知りに関するよくある質問

赤ちゃんの人見知りが始まると、「いつまで続くの?」「対策はあるの?」「人見知りしない子もいるけど大丈夫?」など、パパやママの疑問や不安が増えることも多いでしょう。人見知りは赤ちゃんの成長の証でもありますが、その度合いや期間には個人差があり、対応に悩むこともありますよね。ここでは、赤ちゃんの人見知りに関するよくある質問を分かりやすく解説します。

Q.人見知りが激しく困っています。どうしたらいいでしょうか?

A.人見知りが激しい時期の赤ちゃんは、知らない人が近づいたり抱っこしようとしたりすると泣きわめいてしまい、ママやパパとしても困ってしまうことがあるでしょう。しかし、人見知りは赤ちゃんの発達過程で自然に現れる現象です。無理やり人に慣れさせようとするよりも、赤ちゃんが安心できるようママやパパがそばでサポートし、相手との距離の取り方に気を配ることが第一です。また、事前に「うちの子は少し人見知りが強いかもしれません」と相手に伝えておくと、周囲の大人も配慮しやすくなり、赤ちゃんに余計なストレスをかけずに済みます。

Q.赤ちゃんの人見知りはいつ頃から始まりますか?

A.一般的には生後6~9ヶ月頃に人見知りが始まるとされていますが、個人差があるため、4~5ヶ月頃から若干兆候が見られる場合もあります。赤ちゃんによっては10ヶ月頃になって初めて「他の人に対して泣きだす」という人見知りらしい行動が目立つこともあるため、月齢だけで一喜一憂せず、あくまで目安として把握しておくのがよいでしょう。視力や感情面がある程度発達し、ママやパパの顔とそうでない顔をはっきり区別できるようになる頃合いが、人見知りのスタートラインと考えられます。

人見知りを理解し、赤ちゃんのペースを見守ろう


赤ちゃんの人見知りは、警戒心と好奇心が混在する成長過程のひとつです。人見知りが出てくる時期や度合い、継続期間には個人差があり、周囲と比べて早い・遅いを心配するより、赤ちゃんの気持ちを大切にしながら、やさしく対応することがポイントです。激しい人見知りに戸惑うママやパパも少なくありませんが、実は、赤ちゃんにとっては“知っている人と知らない人の違いがわかるようになった”という、うれしい成長のあらわれでもあるんですよ。赤ちゃんが嫌がるのに、いきなり抱っこしてもらわなくても大丈夫です。まずは少しずつ、赤ちゃんが“この人は大丈夫かも”と思える時間をつくってあげてください。もし「周りが全然見えていないのでは」「呼んでもまったく反応がない」という心配があれば、かかりつけ医や発達相談の場で相談することをおすすめします。

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公開日 2025/03/28

【医師解説】赤ちゃんが人見知りする時期と対処法について

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武田 賢大 先生

赤ちゃんが成長していくなかで人見知りは、ほとんどのママやパパが体験する、大きなステップと言えるでしょう 。生まれてすぐから6ヶ月頃まではまだ小さいからと油断していても、生後6ヶ月頃になると急に周囲の人に対して怖がるようになり、「急に泣き出す」「ママやパパ以外に抱っこされるのを嫌がる」と不安になるパパやママもいるかもしれません。しかし、人見知りは赤ちゃんの視覚や感情の発達によって引き起こされる成長過程のひとつであり、決して悪いものではありません。この記事では赤ちゃんが人見知りをし始める時期や原因、対処のポイントをわかりやすく解説しながら、赤ちゃんの個性を大切に見守るためのヒントをご紹介します。

赤ちゃんの人見知りはなぜ起こる?発達と成長の関係


赤ちゃんの発達過程において、人見知りは避けては通れない重要な成長の節目です。多くのママやパパが通る道でもある“人見知り”について、まずはどんなことか簡単にお話しします。人見知りは、赤ちゃんの成長を表す大切なサインなのです。

人見知りとは?赤ちゃんが突然泣き出す理由

赤ちゃんが、ママやパパ以外の人や場所を見ると怖がったり泣いたりすることを、通常“人見知り”と言います。人見知りが一番目立ち始めるのは、生後6ヶ月頃からで、生後7~9ヶ月頃によく見られるようになります。成長するにつれて赤ちゃんが自分と身近な人を区別するようになり、知らない顔に対して警戒心を持ち始めることが一番のポイントです。赤ちゃんにとっては自分を守るための自然な反応でもあるため、一時的に人見知りが激しくなっても過度に心配せず、赤ちゃんの反応をしっかり受け止めてあげることが大切です。

人見知りはいつから始まる?多くの赤ちゃんが経験する時期

人見知りは一般的に生後6~9ヶ月頃に始まり、赤ちゃんが強く不安感を示す現象を指します。もっと早い段階で見られる場合もあれば、少し遅れて生後10ヶ月頃から始まることもあり、赤ちゃんそれぞれで時期や様子はかなり変わります。赤ちゃんが自分から手を伸ばしてママやパパにしがみつくようになったり、初めて会う人の顔を見て泣き出したりすると、人見知りが始まっているサインだと考えることができます。

なぜ人見知りするの?視覚・感情の発達との関係

赤ちゃんがどうして人見知りが起こるかというと、視力の発達とともに目がよく見えるようになって、知っている顔と知らない顔を区別できるようになるからと言われています。なんです。生後0ヶ月のころの赤ちゃんは視力がとても低く、ママやパパの顔すらぼんやりとしか認識できません。生後3ヶ月頃から徐々に視力が向上し、6ヶ月頃には知っている顔とそうでない顔を区別できるほどになってきます。そのため、ママやパパ以外の人を見て怖がったり不安になったりして、人見知りが分かりやすく出てくるようになります。知らない人や場所に対して、興味はあるけれど怖いという気持ちが同時に出てきて、相手をじっと見つめつつも近づかれると泣き出すといった行動が出やすくなるのです。

人見知りはいつまで続く?1~2歳ごろに落ち着くって本当?

人見知りは赤ちゃんにとって、ある程度自然に訪れる大切な成長のサインです。多くの場合、だいたい1~2歳くらいになると、少しずつ落ち着いてくることが多いです。すよ。幼児期に入ると他の子どもや大人と触れ合う機会が増え、社会性を身につける過程で人見知りが薄れていく傾向にあります。ただし、赤ちゃんの性格や家庭環境によっては人見知りの期間が長引く場合や、比較的早い段階で人見知りが目立たなくなる場合もあります。重要なのは、人見知りを“急いで直さなきゃいけないこと”と考えず、赤ちゃんの気持ちを大切にしてあげてください。

赤ちゃんの頭の形測定

人見知りの原因|赤ちゃんが怖がる背景とは?

赤ちゃんが人見知りをする背景には、いくつかの重要な要因が絡み合っています。特に赤ちゃんの身体的・精神的な発達が大きく関係しており、その中でも最も基本的な要因が視覚の発達です。赤ちゃんの目が世界をより鮮明に捉えられるようになることで、人見知りが始まるのです。

視力の発達が影響?顔を区別できるようになる時期

生まれたばかりの赤ちゃんは視力が非常に低いとされており、色や形を正確には認識できず、ママやパパの顔も近くでかろうじて見える程度だと考えられます。ですが、成長につれて視力が徐々に向上していくことで、人の表情や輪郭を見分けられるようになっていきます。知っている顔かそうでないかを判断できるようになった瞬間に、赤ちゃんは身近ではない人に警戒心を抱くようになり、人見知りの行動が引き起こされるのです。

「気になるけど怖い!」赤ちゃんの好奇心と警戒心のせめぎ合い

赤ちゃんは生後数ヶ月を過ぎる頃から、世の中に対する好奇心が一気に高まります。しかし、それと同時に未知のものに対する恐怖心や警戒心も育つため、強い関心を持つのに近づかれると途端に泣き出してしまうということがよく起こります。特に赤ちゃんの安心源であるママやパパ以外の人間の存在は、興味深くもある一方で自分を守ってくれる人ではないかもしれないという不安を呼び起こす要因になります。

感情や社会性の発達|人見知りは成長の大事なステップ

赤ちゃんが周囲の状況を理解し、相手の顔色を伺い始めることは、社会性や感情の発達の大きなステップです。親しい人やよく知る人といるときは安心して笑顔が多くなるのに対し、初めて会う人やあまり会ったことがない人の顔を見ると急に不安そうに表情がこわばり、泣き出すことがあります。これは、赤ちゃんが身近ではない相手との間に安全な信頼関係がまだ築けていないことを示しています。

人見知りしない子もいる?赤ちゃんの性格との関係

赤ちゃんによってはほとんど人見知りをしないケースもあり、その違いは性格傾向や発達のスピードなどさまざまな要素が関係しています。生来の好奇心が強く、多少刺激的な状況でも泣かない子もいれば、少しの変化にも敏感に反応して大きく泣き出してしまう子もいます。どちらが良い悪いというものではなく、一人ひとりが持つ生まれつきの気質と発達過程が組み合わさり、結果的に人見知りの有無や程度が異なって表れるのです。

人見知りが始まったら?赤ちゃんを安心させる対策

赤ちゃん 人見知り 対策

人見知りの時期を上手に乗り越えるためには、適切な対応と工夫が必要です。赤ちゃんの不安や戸惑いを和らげるための方法はいくつかありますが、まず最も重要なのは、赤ちゃんが安心できる雰囲気を作ることが大切です。日々の生活の中で実践できる具体的な対策から見ていきましょう。

人見知りを和らげる!赤ちゃんが安心できる環境づくり

人見知りが激しくなるときには、まず赤ちゃんが心底安心できる環境を整えることが大切です。ママやパパの抱っこはもちろんのこと、声のかけ方や表情、周囲の物音など、赤ちゃんが怖がりそうな要素をなるべく減らし、落ち着ける雰囲気をつくってあげましょう。赤ちゃんは親の表情や仕草をよく見ているため、ママやパパがリラックスして接する姿を見せるだけでも、赤ちゃんの不安は軽減されやすくなります。

はじめての人や場所に慣れるコツ|焦らずゆっくりが大切

赤ちゃんを初めて祖父母や親戚、友人に紹介するときは、いきなり抱っこしてもらうよりも、赤ちゃんが相手の存在に慣れる時間を十分にとってあげるとよいでしょう。たとえば、少し離れたところから相手の顔を見せ、赤ちゃんが自分で「この人はどんな人だろう」と観察し、安心できると感じてから近づいてもらうのです。人見知りが強い赤ちゃんの場合、強引に抱っこしてもらうとすると逆効果になり、泣いてしまうだけでなく、その相手へ不信感を強めるきっかけにもなりかねません。

ママやパパがそばにいる安心感がカギ!接し方のポイント

赤ちゃんはいつでもママやパパを頼りにしようとします。人見知りの場面でも、ママやパパがそばにいて「大丈夫だよ」と言葉や仕草で安心させてあげるだけでも、赤ちゃんの緊張は和らぎやすくなります。赤ちゃんが泣きそうならまず抱きしめ、怖がる前に笑顔を見せるだけでも、赤ちゃんに「ここにいて大丈夫なんだ」と感じさせることが、人見知りの克服の第一歩です。

人や場所に慣れる練習方法|無理なくステップアップする工夫

多くの人や場所に慣れるためには、赤ちゃんの体調やご機嫌を見計らいながら、少しずつ経験を増やしていくことが有効です。たとえば公園や児童館などに出かけ、ほかの赤ちゃんや大人がいる空間に身を置いてみるのもよい刺激になります。ただし、無理に人混みに連れ出したり、嫌がっているのにたくさんの人との交流を強制したりする必要はありません。あくまで赤ちゃんのペースを尊重しながら、少しずつ慣れる機会をつくってあげると、少しずつ新しい環境や初めて会う人にも慣れていけます。

人見知りが長引く・強い場合の注意点

赤ちゃん 人見知り 注意点

人見知りの期間や程度は赤ちゃんによって大きく異なり、なかには通常より長く続くケースもあります。このような状況に直面したとき、多くの保護者は不安を感じるものですが、まずは個々の赤ちゃんの発達には個人差があることを理解することが大切です。ここでは、人見知りが長引く場合の考え方と対応について詳しく見ていきましょう。

2歳を過ぎても人見知りが続く?発達の個人差を理解しよう

多くの場合は1~2歳頃までに人見知りが落ち着いてくるとされますが、2歳を過ぎても人見知りが続くことも珍しくありません。これは赤ちゃんの性格や環境によってさまざまなので、「うちの子だけ変かも…」と心配しすぎなくて大丈夫です。むしろ、慎重で怖がりな赤ちゃんほど人見知りが強く出やすい傾向がありますが、その性格は大きくなってから人間関係を築くうえで配慮や優しさにつながる可能性もあるため、無理に変えようとする必要はありません。

発達相談や健診でチェックすべきポイントとは?

単に人見知りが強いというだけではなく、情緒が安定しない、普段から落ち着きない場合や、逆に表情がほとんどなく、呼んでも振り向かないなど、気になる様子がある場合は、一度自治体の発達健診や専門の医療機関で相談してみましょうみると安心できます。人見知りが原因で泣くというよりも、視力や聴力に問題がある、あるいは発達障害の可能性があるといったケースもありますゼロではありません。早期発見・早期対応が望ましい場合もあるため、気になることがあれば遠慮なく相談してみてください。

ママやパパが焦らないことが大切!心に余裕を持つコツ

赤ちゃんの人見知りが続くと、「ほかの子はもう人見知りしないのに、うちだけ」と比較して不安になることがあるかもしれません。しかし、人見知りは誰にでも起こり得る自然な成長過程であり、人見知りしない子のほうが珍しいという見方もできます。ママやパパが「この子は慎重派だから、いろいろ観察しているんだな」というくらいの気持ちで受け止めていれば、赤ちゃん自身も安心感を保ちやすくなります。赤ちゃんはママやパパの気持ちを敏感に感じ取ります。リラックスした雰囲気を見せると、赤ちゃんも安心しやすいでしょう。

保育園や集団生活での対応策|スムーズに慣れるための工夫

1歳を過ぎて保育園に入る場合、集団生活で初めて会う大人や子どもも増えるため、人見知りの赤ちゃんは特に不安を感じやすくなります。慣らし保育などで少しずつ保育士さんやお友だちと顔を合わせる回数を増やし、短い時間から始めて徐々に滞在時間を長くしていく方法も効果的です。家庭とは異なる場所で、ママやパパ以外の大人と過ごす経験を積むことで、赤ちゃんは「自分の味方はママやパパだけじゃないんだ」と学び、人見知りの度合いを少しずつ和らげていきます。

人見知りに関するよくある質問

赤ちゃんの人見知りが始まると、「いつまで続くの?」「対策はあるの?」「人見知りしない子もいるけど大丈夫?」など、パパやママの疑問や不安が増えることも多いでしょう。人見知りは赤ちゃんの成長の証でもありますが、その度合いや期間には個人差があり、対応に悩むこともありますよね。ここでは、赤ちゃんの人見知りに関するよくある質問を分かりやすく解説します。

Q.人見知りが激しく困っています。どうしたらいいでしょうか?

A.人見知りが激しい時期の赤ちゃんは、知らない人が近づいたり抱っこしようとしたりすると泣きわめいてしまい、ママやパパとしても困ってしまうことがあるでしょう。しかし、人見知りは赤ちゃんの発達過程で自然に現れる現象です。無理やり人に慣れさせようとするよりも、赤ちゃんが安心できるようママやパパがそばでサポートし、相手との距離の取り方に気を配ることが第一です。また、事前に「うちの子は少し人見知りが強いかもしれません」と相手に伝えておくと、周囲の大人も配慮しやすくなり、赤ちゃんに余計なストレスをかけずに済みます。

Q.赤ちゃんの人見知りはいつ頃から始まりますか?

A.一般的には生後6~9ヶ月頃に人見知りが始まるとされていますが、個人差があるため、4~5ヶ月頃から若干兆候が見られる場合もあります。赤ちゃんによっては10ヶ月頃になって初めて「他の人に対して泣きだす」という人見知りらしい行動が目立つこともあるため、月齢だけで一喜一憂せず、あくまで目安として把握しておくのがよいでしょう。視力や感情面がある程度発達し、ママやパパの顔とそうでない顔をはっきり区別できるようになる頃合いが、人見知りのスタートラインと考えられます。

人見知りを理解し、赤ちゃんのペースを見守ろう


赤ちゃんの人見知りは、警戒心と好奇心が混在する成長過程のひとつです。人見知りが出てくる時期や度合い、継続期間には個人差があり、周囲と比べて早い・遅いを心配するより、赤ちゃんの気持ちを大切にしながら、やさしく対応することがポイントです。激しい人見知りに戸惑うママやパパも少なくありませんが、実は、赤ちゃんにとっては“知っている人と知らない人の違いがわかるようになった”という、うれしい成長のあらわれでもあるんですよ。赤ちゃんが嫌がるのに、いきなり抱っこしてもらわなくても大丈夫です。まずは少しずつ、赤ちゃんが“この人は大丈夫かも”と思える時間をつくってあげてください。もし「周りが全然見えていないのでは」「呼んでもまったく反応がない」という心配があれば、かかりつけ医や発達相談の場で相談することをおすすめします。

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